実家の自分の部屋には時計があった。
私は眠る前、真っ暗闇の中でカチッカチっと秒針の音が響くのが苦手だった。
秒針の音が気になり、眠れなくなる。(気にならない時もあるのだが。)
私はそんなに繊細なのか?普段はこんなに大雑把なのに?と不思議だった。
今、焚き火やろうそくの炎、クラシック音楽、川のせせらぎなどに存在する1/fゆらぎについて調べている。自然界に存在する規則的なリズムと不規則的なリズムが心地よく混ざり合っている状態である1/fゆらぎが存在するとのこと。
意図せず、なんだか心地よいな、と感じる音や空間には1/fゆらぎが存在していた。
焚き火、木漏れ日、雨の音、自然にはたくさん存在している。
時間の元となっている天体すらも、実は正確な規則的なリズムではなく、ゆらぎを持っているのだそう。(つじつま合わせにうるう年があるのだろう。)
ゆらぎは宇宙の原理である、ということ。
入眠前に秒針の音が気になったのは、これが要因ではないか。眠ろうとして、私の脳波や心拍は少しゆらぎが存在しているのに、部屋の中で響く規則正しく秒針の一定のリズムが合わず、覚醒させる。なるほど。そういうことだったのか。と調べれば調べるほど、あの違和感が腑に落ちた。
秒針の音が気になるから、病気だとか繊細だとか、いちいち型にはめようとする現代社会に違和感を覚えるのも、自然のことだということ。
我が家は時計がない。おしゃれな時計に出会っていないだけなのだけど。
時間を忘れてゆっくりとじっくりと過ごす家に、時を刻む道具をそれほど必要としていないのも確かだ。
アンティークのおしゃれな時計と出会ったとしても、秒針の音が鳴るものはお迎えしないだろう。
あの違和感は、確かなものだと教えてくれた1/fゆらぎ。まだ解明されていないが、存在するという事実を知れただけで、なんとも感慨深い。
木目や木漏れ日の光と影、散歩中にいつもこの雰囲気、空気が好き。人生において必要なことはこういうことで、自分のブランドのイメージはこういうことを伝えたい。だけど、形があるわけでも、はっきりとした音や匂いでもない。
ただ、共通しているのは1/fゆらぎであった。ゆらぎの存在に出会えた今、いろいろなことが腑に落ちる。
人間社会の中で生活しているから、社会の規則やルールが頭や体に刷り込まれている。会社員だと特にそうだ。だけど、いつも言葉にできない違和感があって、いつもそれがどこから来るものなのか、どうすれば改善されるのか、、見失っていた。心地よい、という感覚には、不規則なリズムが必要でゆらぎが与えるものであった。ただし、そのゆらぎも規則的なリズムとの調和の上で成り立っていて、揺らぎがすべて癒しを与えられるものではない。少し波長が合わなければ雑音となりストレスになる。
今の仕事をする中で、1/fゆらぎを見つけられるとは思えない。自分のブランドを作ることで、自分の内側にある想いや感情を形にすることができる。形にした作品を通して、誰かの生活中に1/fゆらぎを感じられる機会が増やせられたら本望だ。
我が人生においても、生活に1/fゆらぎを増やしていくことが幸福度を上げることにつながるのではないか、と。
理系大学出身、研究室を経て、技術者よりの会社員であるため、仕事で論文を読んだり文章を書くときは、論文モードになるため、今日は少しお堅い言葉使いになってしまった。あしからず。

1/fゆらぎとの出会い。ブランドの軸が明らかになるキーワードを見つけて、嬉しい、と同時に、もう少し調べてみようかな。
自分のブランド、小さなお店を開いたので、お時間があればぜひ覗いてみてください。
Noël banka https://noelbanka.official.ec
